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2009年2月11日 (水)

第345回総合医療開発研究会特別講座

第345回総合医療開発研究会特別講座まとめ(一般向きでない

九州歯科大学生体制御学講座歯科侵襲制御学分野講師の椎葉俊司先生にご講演頂きました。

最初は、安全な鎮痛薬、アセトアミノフェンについて。

酸性非ステロイド性消炎鎮痛剤が使えない場合の有用性などについて。
効きが悪いと思われているのは、日本では欧米より量が少ないから。癌性疼痛でも使われるので、良く効くものである、とのこと。

胃粘膜傷害、腎障害の副作用が起きた場合や、ニューキノロン系と併用したい場合、妊婦、重篤な高血圧症、ワーファリンを飲んでいる場合などに使用できる。

次に局所麻酔薬のエピネフリンについて。末梢血管を収縮はするが、それよりも骨格筋内の血管拡張の方が多いので、結果的に血圧は上がらない。コントロールされていない甲状腺機能亢進症や肥大性心筋症(歯医者には通えない)以外は禁忌はない。
ただし、多く打つと、内因性エピネフリンも増加するので血圧が上がる可能性がある。2本までなら大丈夫。
βブロッカーを飲んでいる患者さんはβがないので血圧が上がる。

妊婦については、4~6週のごく初期は出来れば避けた方が良く、その後も程度はゆるくてもやはり避けた方がよい。4ヶ月以降が望ましい。胎盤は母胎血液濃度の半分くらいは通過してしまうが、3本までくらいなら大丈夫だろう。

非歯原性疼痛について。
今は口腔顔面痛という。痛みのうち、歯の神経の痛みなどは深部体性痛になり、場所を特定しにくい。
誤った診断に繋がる異所痛として、中枢痛(脳内)、投射痛、関連痛がある。身体の神経は輪切り状に分布しているので、顔は前方から輪切りになっているので、頭のてっぺんと下顎が同じであったりする。
とすると、顎の痛みが頭痛になったりする。
筋筋膜痛症候群という病気がある。
咬筋、側頭筋、内側翼突筋、外側翼突筋、顎二腹筋、胸鎖乳突筋、僧帽筋の痛みが歯や顎の痛み、頭痛などとして感じることがある。それらも筋肉と違う場所に発現する。
僧帽筋は頭痛を起こしやすい。
偏頭痛は脳に行く血管を神経が取り巻いており、セロトニンで一旦収縮した血管が再び拡張するときに発生する。
月に10回以上頭痛がある場合は、治療した方がよい。だんだんと今度は頭痛薬で頭痛になってくることもある。

三叉神経痛は年を取ると脳底部の血管が蛇行して三叉神経を圧迫するようになり発症する。カルバマゼピンが良く効くが8%は脳腫瘍があることもあるので注意を要する。
ウィルスが関与する歯痛もある。はっきりと水疱が出来ないこともある。

難しいが多いものが心療内科的痛みなどである。その人たちはなかなか心療内科を受診してくれない。

抜髄後の痛みが治らないことがあるのはなぜか?神経を切断すると、また繋がろうとして末端が増殖するが、神経腫状になって、刺激に敏感になってしまうことがあるのではないか?
インプラント手術などで神経を傷害した場合、とにかく自然治癒は3週間以内。
早めの処置が必要。
神経障害後の異常感覚(ニューロパシックペイン)
ディセステジア…刺激がないのにむずむずする
アロディニア…普通は痛くないような軽度の刺激でも痛い
痛覚過敏性…弱くても強い痛みとして感じる
これらは傷害後に治ろうとして伸びた神経末が塊になってしまったり、痛み神経と触覚神経が繋がってしまったりすることによる。
神経の障害には早めの星状神経節ブロックを。

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