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2008年4月 3日 (木)

NST(ニュートリション・サポート・チーム)を知る研修会

 12時、海部医療圏歯科連絡協議会が県歯でありました。海部・津島地区の歯科保健の動向など。

 その後、

 13時、医療圏合同研修会が開催されました。歯科開業医には、NSTってなんぞや?…という部分がありましたが、最初は、名古屋市立大学消化器外科学准教授、日本静脈経腸栄養学会理事の竹山廣光先生に、NSTとは、という部分についてお話がありました。

 聞いてびっくりなのですが、入院患者の30%は栄養不足であり、10%は治療しなければならないほど…だと言われるのです。入院中は身体の管理は完璧じゃなかったの??と聞き返したくなります。日本全国で、だそうです。

 医師は患者の栄養まで考えていない…栄養は栄養士任せ…で深刻になるまで気付きにくくて気付いたら直ぐ点滴に頼ってしまう…高齢者などはそれでどんどん寝たきりを作ってしまう…こともあるそうです。

 本来はまず、経口摂取、次に経腸栄養を…ということで、そのためのチームがNSTです。医師、栄養士、看護師、薬剤師、臨床検査技師などが参加します。名市大は歯科医師や衛生士も参加しているそうです。

 TNT(total nutrition therapy)は、病気の回復、入院期間の短縮、再入院の確率の低下、合併症の減少、死亡率の低下全てにevidenceがある、と強調されました。

 2題目は、はるばる岩手県奥州市から来て頂いた、佐々木勝忠先生。「NSTに歯科医師会が参加して」という題目です。

 義歯を作って咀嚼力を回復すると、高齢者のエネルギー摂取量が増加すること、死にそうだった方が農作業するまで回復した例など。

 たまたま地域の胆沢病院のNSTの勉強会でそれらの講話をしたら、直ぐに病院内のNSTの回診に誘われ、その中で、ある患者さんが食欲低下になっていて医師も看護師も理由が分からずにいたところ、佐々木先生が口の中を見たら入れ歯が食い込んで潰瘍が出来ていた…歯科医師から見たら簡単なことが病院の医師らは想像が付かなかった…という業種の壁の大きな短所が発覚することになった等々。

 逆に歯科医師からすると、「医師」とは付いていても、いろいろな全身疾患について治療法などは知らなくて、勉強することばかりだと言う。それでも、NSTの一員として連携していくうちに、もっと広範囲に歯科医師の参加を要請され、地域歯科医師会が母体となり、開業の歯科医師が参加するようになったとのことでした。

 その輪は奥州市から岩手県全体へと広がりを見せているそうです。

 昨今は歯科医院は過剰で患者さんに<来て頂く>ような、状態で、どうしても必要とされている…という立場ではなくなっています。そんな中でNSTへの参加は、病院スタッフが見落とし気味だった部分に歯科関係者が穴を埋める部分となり、参加している歯科医師らは非常にモチベーションを高く持って参加しているそうです。

 愛知県でも、少しずつでも岩手県を見習って参加が期待されるところです。

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